夜の東京湾 [釣り日記]
私には趣味がいくつかある。
サボテンを育てること。
自転車に乗ること。
魚を釣ること。
酒を飲むこと。
最近では写真を撮ったりとか・・・。
今日は魚を釣りに行ってきた。久里浜にある行きつけの釣り船屋から「夜メバル」を釣りに行ってきたのである。
数日前・・・。
「今度の日曜は休みだから、夜メバルでも釣りに行ってみようかな?親父を誘ったら一緒に行くだろうか?」
「うん、誘ってみれば?」
私は夜遅くに仕事を終え、帰宅した後、夕食をとりながら母親と話した。するとちょうど父親が風呂から上がって台所に顔を出した。
「む、親父。今度の日曜だが、俺は夜メバルを釣りに行こうと思う。一緒に行く?」
そう問いかけると、
「夜メバルか、いいね。行くかな・・・」
「わかった。準備をしておこう」
私の父親は若い頃はずいぶん釣りに行った。電動リールも無い当時、手巻きでヤリイカや金目等を釣りに出かけていたのを幼かった私は記憶している。それはもうずいぶん前の話だ。
私が大人になって沖釣りをおぼえ、父親を誘い数年前に2度ほど一緒に船釣りに行ったことがあるが、父親が体調を崩している事もあり、ここの所は全く行っていなかった。先日ふ、と思い立ち、久しぶりに誘ったわけである。
その理由は、夜メバルは釣り時間も短いし、早起きしなくてもいいから体への負担も少ないだろう・・・と言う私の勝手な解釈からである。
夜メバルの出船時刻は午後6時。納竿は午後9時半。三時間ちょっとの釣行。出船時間が遅いと言うこともあって、私は昨晩行きつけの居酒屋へ。他の従業員に店を任せて先に上がり、私の隣へ腰掛けてビールを飲み始めたマスターに、
「明日、夜メバルに行ってこようと思ってね・・・」
「へぇ、夜メバルにね!」
「親父を連れて行こうと思っているんだ」
「そう。それはお父さんよろこぶよ」
「へへ、俺に出来る親孝行なんてこんな事くらいしかないからね・・・」
「親孝行したいときになんとやらって言うじゃない?孝行は出来るうちに沢山しておいた方がいいよ。釣れなくたってね、お父さんはうれしいと思うよ」
「まあ、楽しんでくれればそれでいいや」
マスターと話しながらずいぶん焼酎を飲んでしまった。
「じゃあ、明日はたっぷり孝行してきてね」
酔っ払った私は家に帰ると、一風呂浴びてぐっすりと眠った。
朝、と言っても昼近く私は目覚めた。もちろん二日酔い。釣りの準備をして一服していると、母親が部屋に来た。
「ちょっと、お父さんが具合悪いみたいなんだよ。釣りをとっても楽しみにしていたんだけど、、、」
「そうか・・・具合が悪いなら仕方が無い・・・・釣りにはまたいつでもいけるから、今回は俺一人で行くことにしよう」
「・・・せっかく誘ってもらったのに申し訳ないって気にしていたよ・・・」
「いや、体調の良い時にまたいけばいい話さ。海は逃げねぇから大丈夫だよ。無理することは無い」
と、言うことで一人での釣行となった。
出船1時間前に。釣り船屋に着くとすでに多くの客が船に乗っていた。私も船に乗り込み支度を済ませ出船を待った。
午後6時。満を持して船が出た。いつもの事ながらわくわくドキドキ。ポイントについて早速釣り開始。隣のおじさんが早速魚を釣り上げる。カサゴである。だが私の竿に当たりはこない。最初の一匹を手にするまではなかなか落ち着いて釣りをすることが出来ない。辺りは次第に暗くなっていく。と、ようやく私の竿にもアタリが!メバルを釣り上げることが出来た。しかし後が続かない。時間だけが過ぎて行く。
しばらくすると潮の流れが変わった。とたんに魚の活性が上がり、私は入れ食い常態となった。餌を投入すれば必ずと言っていいほどメバルが釣れた。私の誘いと魚の食い気がマッチしたと言うこともあるが、忙しいほどに釣れだした。しかしそんな入れ食いタイムも長くは続かず、ポツリ・・・ポツリ・・・と言った釣れ具合になった。二日酔いも手伝って微妙に船酔い気味でもある。
時刻は9時半。沖上がりの時間がやってきた。
「何匹釣れました?」
船長の問いかけに釣った魚を数えてみるとメバルばかり14匹であった。なかなかの釣果だ。短時間ではあるが十分に楽しめた。この魚達は煮付けにして食うことにしよう。
家に帰り着き、テレビを見ながら遅い夕食をとった。テレビから『父の日・・・・』という言葉が聞こえてきた。今日は父の日だったのだろうか?
近いうちに父親を誘ってまた釣りに出かけようと思った。
イシモチ [釣り日記]
今日はほーんとうに久しぶりに釣りに行ってきた。今年に入って初めてではないだろうか?
久しぶりだし、のんびり楽しもうと言うことで、金沢八景の新健丸さんへ行ってきた。新健丸はイシモチとカサゴをメインにしている釣り船屋さん。船長は親切でターゲットも簡単なイシモチとカサゴ。初心者の方にも非常にお勧めである。
今日は月曜日だが、客は多かった。多くは定年退職をした年配の方。毎週来ているという人もいた。出船時間は7時30分。客が多かったので少し過ぎてから出発した。八景沖で釣りを開始するも、なかなかつれない。早く一匹目の顔が見たくて少しあせる。しかし、しばらくするとガツガツというアタリがあり、一匹目をゲット。イシモチである。イシモチとは俗称。体内に本当に石があるんですよ。
そこからはポツポツと釣れだしコンスタントに数を伸ばした。午前中はイシモチ、午後からはカサゴと言うリレー形式であった。私の釣果はイシモチ19匹。カサゴ4匹。オニカザゴ2匹、シロギス2匹であった。一緒に行った友人はイシモチ、カサゴ、サバ、アジ、イイダコ、アナゴ、シロギス、オニカサゴ、トラギスと、多彩な顔ぶれを釣り上げて楽しんでいた。天気はうす曇りで、風はほとんど無く、とても穏やかだった。やはり釣りは楽しいですね。さて、来月は何を釣りに行こうか?
釣ってきた魚のうち、シロギスとオニカサゴを刺身にしてみた。これから早速味見します!
冬はやっぱりカワハギ釣り [釣り日記]
休みの日に久しぶりに釣りに行ってきた。私の大好きなカワハギつりである。
いやー、寒い寒い。この季節の朝は寒くてたまりません。ただでさえ寒いのに、海の上はどんな寒さか・・・。しかし、この時期のカワハギは肝が発達し、最高の美味である。この時期のカワハギを食わずして、カワハギを語ることは出来ない。
情報によると、ここのところあまり釣果はかんばしくないそうだが、何とかおかずくらいは釣りたいものだ。
寒いし、平日ということもあり、お客さんは少なめ。
温かい缶コーヒーを飲みつつ、釣りの仕度にかかった。
時間が来て出船。天気はまずまず。予想していたより風があるようだが、だんだん凪いで来るだろう。
さて、釣りが開始されてからどのくらいたっただろうか?私の餌は色々な魚に盗られまくっていた。カワハギはもちろん、トラギス、ベラ等のイタズラである。しかしこういうときこそ、本命のカワハギの活性も高いと見た。私はせっせと餌を交換しては誘い続けた。すると、コンコンコン・・・。と覚えのある独特のアタリが・・・。巻き上げてみると、見事にカワハギであった!なかなかのサイズで実に美味そう!
「よしよし・・・この調子!」
私は寒さで鼻水をたらしながらも14枚のカワハギを釣り上げることが出来た。小さいのはそっと逃がした。ベテランの人は30枚近くも釣り上げたそうだから、やはり腕の差が出る釣りである。そこが面白いところでもある。
ところで、珍しい魚がつれました。
こいつ、イシダイの子供ですね。あまりにも小さかったので逃がしましたが、磯では「幻の魚」とまで言われるくらい難しい魚らしい。磯釣りをする人に聞いたら、
「餌はサザエはもちろん、イセエビなんかも使うよ」
だって。私が釣ったこいつは小さくて可愛かったですが、大人になるとサザエの殻を噛み砕くほどの強力な歯を持つという。
さて、釣りも終わって家に帰ったら、一風呂浴びていつもの居酒屋へ。
するとこうなります。
やはりこの時期のカワハギは最高!肝の美味さ、身のしまり・・・。こんなに美味いカワハギを食ったのは初めてと言ってもいいくらい美味く感じました。鼻水垂らしながら釣った甲斐がありました。
おかげでこの次の日にひいた風邪が未だに治りません・・・・。
カワハギ釣り [釣り日記]
今日は予定通り釣りに行くことができた。仕事で疲れていたので、ゆっくり眠っていたい気もしたが、早起きして出かけてきた。広い海の上に出ればストレス発散にもなるだろう。
ものすごく眠いことを除けば天気も上々、気温も最適で最高の気分。船の上で釣りの準備をしていると、否応無しに大漁の予感!
『出船前の港の風景。 今日は平日なので客は少ないが、カワハギで有名なこの船宿は土日ともなれば船中竿の林となる』
出船時刻となり、いざ海へ。心の中は興奮でいっぱい。ポイントに着くと船長の合図でいっせいに釣り開始!
しかし、予想とは裏腹になかなか魚の反応は無い。たまに釣れるとこいつら。
『エントリーナンバー1 ササノハベラ 食べられる』
『エントリーナンバー2 トラギス 食べられる』
『エントリーナンバー3 ベラ 食べられる。味もよいという』
そして時刻は9時58分。とうとう来ました!カワハギちゃん!
剣崎沖は型が良い!つり始めたときはどうなることかと思ったが、ようやく一匹釣れてホッと一息。
そして、
合間に猛烈なトラギスやベラを釣りながらポツリポツリとカワハギも釣れるのであった。間が遠いなりにも楽しい。
『もういっちょう!』
『鯛まで釣れちゃった。あまりにも小さいので、傷めない様にやさしくリリース』
時間は流れて
沖上がりの時間十分前。私はここまでで8匹のカワハギを釣っていた。何とか後2匹で「ツ抜け(10匹達成でツ抜けという。一つ、二つ・・・・・九つ、でとお。ツが付かなくなる事から釣り人は十匹以上釣ることをつ抜けというのである)」何とか達成させたい。
で、10分前に1匹。そしてとうとうラスト30秒。誰もが諦めかけたその時!私の竿先にアタリが!よっしゃーっ!なんと言うこと!信じられないことに私は10匹目を釣り上げたのだった。
これには、一緒に行った友人も感動した。
釣果も満足の行く「ツ抜け」。 天気もよかったし最高の休日となった。
港へ帰る船の中で
「何事も最後まで諦めないで努力することが大切だ・・・」
そう感じていた。
遊びの一環である釣りにも色々教えられる事はあると言うことですね。
今季初カワハギ [釣り日記]
最盛期には少し早いが、これから秋が深まっていくとカワハギの季節である。今日は今期初のカワハギ釣りに行ってきた。
天気は良いし海は穏やか。最高の釣り日和となった。
朝、釣り船屋につくと平日なのになぜか大混雑。考えてみると、カワハギ釣りトーナメント大会の予選の日であった。
「しまった!今日はトーナメントだけ開催で、一般の乗り合いは出ないのか?」
そう思ったが、ちゃんと乗合船も2艘出るということで安心した。
私はあまりの睡眠不足で気分が悪かったが、いざ船が出発すると気分の悪さもどこへやら、まわりの景色を眺めつつ、大漁を夢見てポイントに着くのを待った。
ポイントに着くとすでに他の船が集まっていた。東京湾の竹岡沖と言えば有名な漁場である。トーナメント出場選手を乗せた船も見える。さて、今日はカワハギの活性は高いのだろうか?
船頭の合図が出て釣りを始めるが、いっこうにアタリが無い。潮も流れていないようだ。周りを眺めてもカワハギを釣り上げている人は見当たらない。上がってくるのはメゴチやベラばかりであった。
「やばいな、まさかのボウズか?」
そう思いながら、地道に釣っていると、とうとう私の竿にアタリが来た。コンコンコンという独特の引き。これはカワハギだろう。
『じゃーん!船中第一号は私が釣り上げました!久しぶりのカワハギ!』
と、ここまではよかったのだが・・・。後がなかなか続かない。時間だけが流れていく。魚がかかってこない代わりに眠さが襲ってきた。私は釣りながら何度か居眠りをしてしまう始末。竿を海に落とさなくてよかったー。結局私は3匹のカワハギを釣り上げて終了となってしまった。
このカワハギ、寒くなってくると肝が発達してくる。この肝は珍味として有名である。肝を醤油に溶いた物でカワハギの刺身を食べると最高!カワハギは春先まで存分に楽しめるのであるが、今日のリベンジは必ず近いうちに果たしたいと思う!
海に浮かんで [釣り日記]
今日は本当に久しぶりに釣りに出かけてきた。早速その後報告を。
朝の5時50分。友人といつもの列車のいつもの車両で待ち合わせた。お互い睡眠不足で大変に眠い。朝の電車の中で雑談しながら金沢八景へと向かう。
「・・・?今日は随分身軽だね」
「ああ、必要最低限の道具だけもってきた」
「この竿短いね?」
「!!!!?・・・今日・・・何釣りに行くつもりだ?」
「!」
「!」
友人:「カサゴでしょ?」
私:「シロギスでしょ?」
二人そろって:「なにぃ~っ!!」
なんと言うこと!お互い違うターゲットだと思っていた。釣る魚が違えば、オモリ、竿、針等の釣具も違ってくる。仕事が忙しくて、密に連絡が取れなかったのが原因だ。
「仕方ない、じゃあ、俺は貸し竿で勝負する」
私は船宿にある貸し道具で釣ることにし、カサゴを釣りに行くことに決めた。
釣りはいいねぇー [釣り日記]
しばらく間が開いてしまいました。何かと忙しく、更新できずにおりました。そんな日々の中、久しぶりに釣りに行ってきましたので報告します。
まず、何を釣りに行ってきたかというと、『シロギス』という魚。釣れる時は比較的簡単に釣ることが出来るし、道具も簡単で軽量。魚自体も大きくない。しかし、ベテランの方と私を比べると、いつもその釣果には大きな差が出るのである。奥が深い釣りだと思う。
食べ方は一般的に天麩羅が有名。大物だったら塩焼きなんかもいい。小さいのは唐揚げやマリネなんかもいいでしょう。
しかし釣り人の特権は釣り上げた魚の新鮮さを味わえるところ。いいサイズのシロギスが釣れたら刺身で食べる。ちょっとタレにこってみてもいい。オーソドックスにわさび醤油。からし酢味噌もいい。友人は梅肉和えなんかも夏にはさわやかでいいという。ポン酢にアサツキ、モミジオロシなんかもいいねぇ・・・。
『なかなかのサイズが一荷で!(イッカと読みます。仕掛けに針は2つ付いていますが、その両方に魚が付いてくることをイッカといいます)』
ほら、また一荷!サイズもまずまず。
『食べかけ画像で申し訳ありません。友人達の手が早いもので、運ばれてくるなりこの有様。シロギスと、一匹まざって釣れたメバルの刺身です。』
私はシロギスを釣りに行くとき、船が空いていたりすると、浮気心を出し、マゴチを狙ったりする。この日も天気が悪かったので釣れたメゴチを餌にしてマゴチを狙った。わずか1回アタリが来た。そのアタリを逃さずにオリャッ!とマゴチを見事に釣り上げることに成功した。
『やった!晩酌が楽しみ!でも怖いから暴れないで・・・』
いつもの居酒屋に持って行き、お造りにしてもらいました。
これもポン酢でもわさび醤油でもいいですね。実は唐揚げにしてもとっても美味いんですよ。
釣って食べて飲んで・・・。休日を堪能しました!
カサゴもびっくり [釣り日記]
またまた間隔があいてしまいました。その間、釣りに行って来たのでまずはその事と、本日サボテンの植え替えを開始したのでその模様を少し。
3月15日水曜日。晴天に恵まれた東京湾で、私は久しぶりの釣りを楽しむことにした。たまの休みはのんびりしたいが、かといってだらだら過ごすのはもったいない。ターゲットはカサゴにした。誰にでも簡単につれる魚である。岩礁帯などに住んでいて、近くを通りかかった餌を捕食するらしい。私の経験から言うとカニなどを食べているようである。
釣り船に乗って釣りをするとき、餌として配られるのはサバの切り身の塩漬け。で、あるから虫餌が苦手な人でもオッケー。私が行った宿ではサバのほかにドジョウもくれる。ただし船長はサバのほうがお勧めだという。私は大物狙いでドジョウも使う。大きなメバルも釣れてくるので楽しみである。
スミイカ&カワハギ [釣り日記]
ひっさし振りに釣りに行ってきました。
まずは22日。エギを使ってのスミイカ&アオリイカ釣り。
私はイカを釣りに行くのは初めてであった。毎年この時期になるとスミイカの船が多数出るので興味を抱いてはいたのだが、カワハギやアマダイつりに忙しく、釣期を逃していた。今年は行きつけの釣り船やさんで『エギイカ』なる船を出すと言う。私はこれを機にイカを釣ってやろうと思い立ち、友人を誘って出かけたのである。
エギとはイカの捕食する魚やエビに似せた疑似餌である。早い話がルアーである。カラフルなエギに興味をそそられたアオリイカやスミイカ(甲イカ)は本物の魚だと思って抱きついてくるのである。エギの尻には針が幾つもついていて、それに刺さってイカは釣れる。私はスミイカはもちろんアオリイカも何とか1匹モノにしようと勇んで出かけたのである。
船長につり方をレクチャーしてもらい、いざ釣り開始、1,3メートルの竿で、エギをしゃくってイカを誘うのだがなかなか乗ってこない。エギのカラーにも大いに関係があり、最近はピンク色が大流行のようだ。私もピンクのエギを使い、しゃくってしゃっくってしゃくりまくる。
友人が一匹のスミイカを上げた。スミイカはその名の通り、墨を吐きまくる。恐るべきイカなのである。船長いわく、
「そーっと、ソフトタッチでイカを掴み、バケツにそーっと取り込めば大丈夫だよ」
とのことなのだが、いつ墨を激しく噴射するか分からないので私も友人もおっかなびっくり。船長が操舵室から出てきてイカを取り込んでくれた。
「ほら、ここを掴めばイカは墨を吐けないから・・・」
といいながら、バケツに入れるのが、ちょっと乱暴だったのか、バケツに入った瞬間にイカは墨を大噴射!大事には至らなかったが、友人の顔に墨が飛び散った。楽しい。
私も何とか2杯のスミイカを釣り、友人は4杯のスミイカを釣った。何とかイカの王様と呼ばれる、美味なるアオリイカをつりたかったが、ものにすることは出来なかった。残念であるが、「今度こそ!」という口実が出来るのでよし!
釣りの時間が終わり、竿をしまっていると船長が、
「スミイカは今日食べないで明日以降に食べたほうがいいよ。今日は硬くて味もよくないけど、明日か明後日なら、実も柔らかくなって甘みもグンと増してくるよ!」
というので、いつもの居酒屋に持ち込んだイカは
「明日喰いに来るよ」
とマスターに告げ、いつものメニューで酒を飲んだ。友人は私より多く釣ったのが大変うれしかったらしく、大いに盛り上がっていた。私は苦笑いだが、楽しめたし、天気も良かったのでまあ、満足であった。
日付は変わって25日。この日は毎月一緒につりに行っている友人とカワハギを釣りに行った。いつも行く釣り船やさんはちょうど休みだったので、初めて行く釣り船屋さんであった。
いつも行くところは関東では知らぬものはいないと言うほどカワハギで有名な釣り船屋さんなので、餌も人間が食ってもうまいと思われるほどの生きの良いアサリなのであるが、今回のところはちょっとシケていた。あまり美味そうなアサリじゃないし、半分腐っている感じだった。横着しないで自らアサリの殻を剥く努力が必要だと思った。
出船し、40分ぐらい走ってポイントに到着。仕掛けを下ろしてしばらくすると友人が一気に二匹のカワハギを釣り上げた。
「よし、おれも・・・」
と思っていても、」水の中のことは分からない。私にはぜんぜん釣れない。前回のイカと言い、今回のカワハギといい、私は「釣れない神」に取り付かれているのではないかと思った。
ポツリ・・・・・ポツリ・・・・・と、カワハギがつれるものの、時間は過ぎ去り、間の遠い釣りが続いた。
なんの打つ手も無いままつり終了の時間。友人は6匹、私は5匹という貧果に終わってしまったのである。
家に帰ってから一風呂浴び、カワハギを持っていつもの居酒屋へ。
「ふー。釣れない釣りほど疲れるものはねぇ・・・」
私はこぼしたが、私が釣ったカワハギをマスターが造った肝醤油で食べ、
「うめー!」
を連発する友人達の顔を見て、
「これも釣りの楽しみの一つだな・・・・」
なんとなく救われた気分になったものである。
と、今週は2回釣りに行ったが、釣果もいま一つだったせいか疲れてしまった。来月には移動が決まっている。近所に出来る新店舗なのだが、大型店で死ぬほど忙しいことが予想されて暗鬱たる気分。何とか釣りに行く暇を見つけてリベンジしたいものだ。なぜなら私は、釣りや自転車のために仕事をしているのだから。仕事で釣りにいけないなんて状況は、どうしても避けなければならない。
次回からはつーる・ど・おきなわ 2005 第2部をお伝えします。
レザージャケット [釣り日記]
昨日、久しぶりに釣りに行ってきました。何を釣りに行ったかと言うと、カワハギである。
『私が釣り上げたカワハギ。上に写っているのは味の素である。一緒に行った友人は釣り餌に味の素をかけるのが趣味である』
釣果はというと、まったくの渋さにびっくりした。結論から言うと、私は3匹のカワハギを釣り上げた。
目標は10匹で、釣れた魚はいつもの居酒屋に持って行って刺身にして食らうという、大それた考えを抱いていただけに、ちょっとがっかり。でもカワハギ釣りは面白い。集中するあまり、あっという間に時間が過ぎ去って行った。理由は、この釣りのスタイルにあるのだと思う。少しカワハギ釣りについて書いてみようか・・・。