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サボテンの聖地 [旅日記]

 伊豆高原に『シャボテン公園』というのがある。シャボテンとはサボテンの事。漢字で書くと仙人掌。日本語なんですね。サボテンって。私はサボテンを数鉢育てている。そんな私にとって、『伊豆シャボテン公園』は聖地といえなくも無い施設なのである。

 蒲田駅で緑の窓口に入る。
「伊東までの乗車券、それとグリーン券も」
「はい、伊東までの乗車券と、川崎伊東間のグリーン券ですね」
 私は切符を手にするとまず川崎まで。ここで重要なのが、崎陽軒でシュウマイ弁当を買うこと。わざわざグリーン券を買ったのは、座って駅弁を食べながら旅がしたかったからだ。ついでにビールも購入。
 時刻表を見たわけではなかったが、ちょうど「快速アクティー熱海行き」が、川崎駅のホームに滑り込んできた。ナイスタイミング。すぐさまグリーン車に乗り込み、シュウマイ弁当を食べ始めた。ビールを飲み、シュウマイ弁当を勿体つけてゆっくりと食べる。窓の外の景色は見慣れたものだ。
 電車は熱海に着いた。ここで、伊東線に乗り換えて伊東まで行く。♪伊東へ行くならハトヤ。電話は良い風呂♪4・1・2・6・4・1・2・6はっきり決めたハトヤに決めた伊東に行くならハトヤ♪ハトヤに決めた♪♪気がつくと心の中で歌っていた。
 いとう駅に降り立つと、ハトヤの大漁苑の送迎バスが走っていた。
♪前はう~み、後ろ~はハートーヤーの大漁苑♪♪えんやーとっとーえんやーとっとー!子供がはっぴ着て巨大なカツオを抱きかかえるシーンが思い起こされた。これらのCM覚えている方多いのではないでしょうか?探してみたらあった↓
http://www.youtube.com/watch?v=vBjSHJ8Xj3k
(子供が抱えているのはブリ系の魚でしたね^^;)
 それに引き換え、現在の熱海や伊豆の姿・・・・。なんだか寂れている。

 伊東駅からシャボテン公園まではバスで40分くらいかかる。計算するとシャボテン公園に着くのは2時くらいになってしまいそう。
「もっと早く出るんだったなぁ・・・というより、日帰りで来ようとするのが間違いだな、俺・・・・」
バスの中で自問自答を繰り返した。
 バスは2時過ぎにシャボテン公園前に着いた。大室山がまんまるくそびえ、雪が残る山肌をリフトが登っていく。とっても寒そうだ。ここへ来るのはおそらく小学校の移動教室以来ではないか?時間があったら大室山に登ることも考えられたが、何せ時間が無さ過ぎる。シャボテン公園の閉園時刻は午後4時なのだ。急がなくては。
 シャボテン公園の入り口に入ると、そこは『ふもと駅』という無料バスの発着所だった。客は誰もおらず、係員が私に元気よく話しかけてきた。
http://www.shaboten.co.jp/index.html
「シャボテン公園ですか?そこの発着所から無料バスが出ますので乗って待っていてください。まもなく発車しますから」
 私は言われるがままマイクロバスに乗り込んだ。
「では出発しまーす!2分ほどで到着します」
 私を誘導した係員がドライバーも兼ねていた。
「はい、右に見えますのがロバに似た動物、リャマです」
「・・・・」
「シャボテン公園には色々な動物が飼われています。動かない鳥として有名なハシビロコウのビル君が食事をしているかもしれませんねぇー」
「・・・・」
「大講堂ではチンパンジーの学習発表会が行われます。こちらは3時から行われますのでぜひ御覧くださーい!」
「・・・・・ええ。そうします・・・・」
 客が私一人だろうが、大勢乗っていようが、手抜き無くサービスする従業員。素晴らしい。
「帰りのバスは閉園と同じ4時になっております。それでは到着いたします。ごゆっくりお楽しみください!」
 私はバスを降り、入り口へ。入場料は1800円もする。もぎりの係りは肩にカメラをぶら下げていて、
「来園記念に写真はいかがですか?帰りには出来上がりますよ」
等と言うサービスも行っている。一枚いくらか聞かなかった。恥ずかしいので撮影も断った^^;
 園内には順路があるが、それに従っていては時間が足りない。私はとりあえず、サボテンの温室へ向かった。寒かったから^^;

『ネオポルテリア』


『燃えるような赤トゲ うーん美しいそして痛そう』 

 シャボテン公園には色々な種類のサボテンがある。中でも、『金鯱』という種類のサボテンは寿命も長く、見ごたえ十分。まさに
「金の樽」
 である。なぜか写真は撮らなかったが、樹齢?150年(推定)を数える物もある。何せ花が咲くまでに、早くて30年かかると言われている。家にも金鯱があるが、鉢植えだし、開花するまでにあと何年掛かるのだろうか?


『見事な柱!』

 時間が無いので足早に温室を見て、『サボテン狩りコーナー』へ。サボテン狩りとは、土に植えてある苗を箸で掴んでザルにいれ、カウンターに持っていくと鉢に植えてくれるというサボテン屋の進化形である。小さくて可愛いサボテンたちが整然と植わっている。お好みのサボテンたちを数種類掘って持って行けば寄せ植えにもしてくれる。うーむ、ここで働きたい!
 あまり見ていると欲しくなってしまう可能性もあるので足早にサボテン狩りコーナーを出て、少し動物達を見て回る事にした。


 見晴台から富士山が見えます。ちょっと曇っていたけど・・・。


 サボテンの故郷の遺跡をイメージ。オルメカの巨石文明だったかな?


『いたるところに孔雀がいます』

 ここで時刻が3時になったので、せっかくなのでチンパンジーの学習発表会を見ることにした。大講堂でチンパンジーが綱渡りをしたり、竹馬に乗ったりナイフとフォークでバナナを食べたりしていた。若いチンパンジーがここで技術を学び、大きくなったら卒業していくようだ。

 発表会を見終えると再び園内散策。『バードパラダイス』へ行ってみた。大きな網の中を歩くのだが、中には鳥が一杯!しかもすぐ近くに!この迫力!!超弩迫力!大きな鳥に挟まれて歩くのは正直スリル満点だった。ビビッて写真どころではなかった。怖いので足早に通り過ぎた。
 バードパラダイスを出るともういい時間。足早に園内を見て回る。


『足元にリスザル』 
 
 放し飼いだからものすごく近くに寄れます。サルもなれているので逃げたりはしません。

 なにやら騒いでいる声が聞こえるので行って見ると。

 インコが沢山いた。とってもカラフルでその上でかい。声もものすごくでかい。ちょっと怖かった。
 

 このほかにも沢山の動物がいるのだが、閉園の時間が近づいてきた。カピバラやミーアキャット、プレーリードッグなどもいるようだが時間がなかった。今度は暖かい時に泊りがけで遊びに来たいと思った。



『大室山とサボテン温室』


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熱海旅行最終回 [旅日記]

 初島に上陸するとまず目に付いたのが釣り人。多くの釣り人が防波堤で釣りをしている。
 熱海港に比べてさすが沖合いと言うこともあり、水が綺麗である。どんな魚がつれるのだろうか?黒鯛やカサゴ等が釣れそうな雰囲気だ。

 また、野良猫が非常に多い。観光客が餌を与えるせいか、人に慣れている様だ。

『猫の背後でおどけるT坊』
 この狭い島の中で繁殖するとなると、この猫達みんな家族と言ってもいいのではないだろうか?サラブレッド以上に血が濃いのではないかと思われる。

 我々はまず、腹ごしらえをすることとした。海沿いに食堂が並んでいるのでまずは品定め。メインはやはり磯料理である。


『魚の干物作成中』


『さすがに島。海の幸が豊富である。しかも獲りたて』

「岩海苔ってのが名物らしいぞ。岩海苔丼と言うメニューが多い」
「明日葉の天麩羅もな・・・」
「とにかく魚を食おうぜ」
「NOB、イセエビを食えよ」
「よし・・・」
「じゃあ、二手に分かれて違う店に入り、後で報告しあおう」
「いいだろう」
 私とT坊、NOBチームは『宮下』という食堂に入った。私は刺身の持ち合わせの定食。NOBも似たような定食。T坊は岩海苔丼と、サイドメニューで明日葉の掻き揚げをたのんだ。
 まずは生ビール。

 ゴキューン!と飲んでるうちに料理が運ばれてきた。


『ところてんも名物』


『明日葉の掻き揚げ』


『刺身たち』


 料理の写真を撮っていると、若女将が
「ほらほら、早く食べないと^^」
「はあ、いただきます^^;」
 私は刺身で飯を食うことはあまり無い。なにせ、子供の頃は刺身が食べられなかったのだ。それが不思議なことに酒を覚えてからは刺身がかなり好きになった。好き嫌いって変わっていくものですね。未だに春菊は苦手ですが・・・。酒を飲むときに刺身を好む私ですが、飯とは今でも食べない。このとき久しぶりに飯のおかずとして刺身をやったのですが、あまりの美味さに飯をおかわりしちゃいました。
 磯料理を堪能すると我々は店を出た。待ち合わせ場所でItohshiたちと落ち合うと、その場を少しぶらぶらした。
 日当たりのいい磯にいると、猫が寄ってきた。

 T坊がポテトチップスを与えるとぱりぱりと食べた。NOBがまねをして手だけを差し出すと猫に軽く噛まれた。
「うあっ!ヤバイ!噛まれた」
「傷口からゾンビエキスが体内に入り、ゾンビになるぞ!」
「ああ、そうだな、ただしゾンビになるのは猫の方だがな・・・・」
 などと下らない事を言いながらしばらく休んだ後、帰りの船が出るまでの間、島を少し歩いてみることになった。


『天草で財をなした人』

 船が出る時間となった。乗ってきたのと同じ船に乗り込み、熱海港を目指す。
 カモメ達が船の周りに集まりだす。カモメ達は今日熱海港と初島を何往復するのだろうか?船で約20分の距離を全力で往復する体力と口にできるかっぱえびせんの数・・・・。摂取カロリーと消費カロリーのバランスが取れているとはとても思えない。でもカモメ達は往復するのだ。そこにかっぱえびせんがある限り。


『グッバイ初島』

 熱海港に着き、二手に分かれてタクシーで熱海駅へ。旅の終わりが近づいてきている。
 タクシー乗り場でタクシーを待っていると私達の乗るタクシーの一つ前のタクシーはベンツだった。
「へー、ベンツのタクシーがあるのか・・・」
 ベンツの後のタクシーに乗ると、ドライバーが話しかけてきた。
「ベンツのタクシーなんか乗ってられないですよ。高いですしね、新車ならまだしも、あの中古のベンツじゃね・・・さて、ちょっと混んでいるみたいだから裏道行きますよ!」
 ドライバーは狭い路地裏に入っていった。すごいテクニックだ。
「さっきタクシー乗り場でタクシーが10台くらい並んでいたでしょ?私のタクシーが10台目くらいだったんですがね、もう5台くらいは抜いていますよ」
「じゃあ、ベンツは?」
「ははっっ!ベンツなんかとっくに抜いちゃいましたよ」
 タクシーは路地から出て熱海駅前に着いた。
「はいお待ちどうさま」
 料金を支払い、数台先に出たItohshiたちの姿を探すが、見当たらない。ドライバーが言ったとおり抜き去ったに違いない。少し待つと、Itohshi達が乗ったタクシーが現れた。
「随分遅かったなぁ」
「あれ?いつの間に!」
「へへ、裏道で来たのよ!」
「いくらだった?」
「○○○○円だ」
「何!俺達は○○○○円もかかったぞ!」
「ふっ、、、テクの差だね!」
 電車の時間までは土産を買って過ごす。駅前には豊富に土産物屋がある。買わなくても楽しめそう。集合時間を決めて各自土産物屋へ散っていった。
 私は温泉饅頭や甘エビの塩辛などを買った。T坊は会社の社長にたのまれたという目刺を買っていた。この辺りは干物が有名である。店頭で色々な魚の干物が売っていた。酒に合うだろうな・・・。
 私が饅頭屋の店先で試食をしていると、鶴之丞が通りかかった。
「おお、鶴之丞、この饅頭は美味いぞ」
 そう話しかけると、私の相手をしていた饅頭屋のおばさんが
「そちらさんもどうぞ」
 饅頭を差し出した。だが、鶴之丞は甘いものが大の苦手である。あるとき、
「遭難して食べ物がチョコレートしかなくなったらどうする?」
 聞いてみたことがある。すると、
「・・・死を選ぶ・・・」
 すぐにそう答えたほどである。だがこの時はおばさんの好意を断るわけにもいかず、鶴之丞は涙目になりながら饅頭を食べた。いや、本当に泣いていたのかもしれない。

 電車の時間が近づいた。我々はホームに立つと弁当を買った。旅に駅弁は付き物なのである。たとえ腹いっぱいでも食べなきゃならない。
 私は大好物である東華軒の小あじ押し寿司を買おうと思ったのだが売り切れ、仕方なく小あじの押し寿司と金目の押し寿司がセットになったものとビールを買った。座席に座りビールを開ける。次いで弁当を開き、ゆっくりと食べ始めた。窓の外は夕闇であった。仲間達は疲れが出たのか眠るものもいたし、菓子を食うもの、雑誌を読むものなどそれぞれだった。
 熱海は地元から近いし、温泉もある。一泊で気軽に出かけるにはいい所だと思った。荷物はカメラと財布だけで十分である。

 さて、来年の温泉旅行は私が幹事。リクエストが上がっているのは、四国、北陸、山梨等。一泊ではあまり遠くにもいけないし、出来れば行った事の無いところに行きたいし・・・。じっくり選定したいと思う。

 熱海旅行  完






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熱海旅行その6 [旅日記]

 朝8時過ぎの電車で蒲田から我々のいる熱海に向かったものがいた。その名は鶴之丞。昨日夜遅くに仕事を終え、日帰りで熱海旅行に参加してくれたのである。
 熱海の我々は宿をチェックアウトした後、港の周りをうろうろしていたが、遠くに見慣れた人影を発見した。
「あの動きは鶴之丞じゃ無いか?」
「どれどれ、ああ、間違いない」
 我々は鶴之丞と待ち合わせた初島行きの船着場へ急いだ。
「おお、お疲れ」
「これから船に乗って初島に渡るぞ。船が出るまではまだ時間があるようだな」
 我々は待合室でしばし時間をつぶした。
 チケットは食事が付いたセットのものと、往復の乗船料だけのものがあった。我々は往復券を買った。


『イルドバカンス三世号  この船で初島に渡る』

 時間が来たので船に乗り込んだ。船室が広くデッキからの眺めも良さそうだ。船の周りには多くの海鳥が集まっている。船が動き出すと海鳥達も船について飛び始めた。

 海鳥達は乗客が餌をくれるのを知っているらしい。乗客が投げるかっぱえびせんを求めていつまでも船についてくる。優雅に飛ぶカモメの姿を御覧ください。

 鳥達とともに海を渡り、我々は無事初島に上陸した。

 


 つづく。


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熱海旅行その5 [旅日記]

 食後にしばらくテレビを見たりしながらゆったりと過ごした後、仕事後に熱海に直行してくれたザワマツを伴い、みんなで風呂に入りに行った。この宿には『ローマ風呂』『花風呂』『露天風呂』『貸切風呂』があるというが、このたび選んだ風呂は『露天風呂』。
 フロアの案内を見ながら露天風呂にたどり着いた。ローマ風呂に比べれば小さいが、外気を感じながらの風呂が私は好きである。浴衣を脱ぎ捨て、早速露天風呂に入った。二月なので夜の空気は冷たい。身体をさっさと流し、湯船に浸かった。露天風呂なのでもちろん空が見える。雲も無く晴れていたので星空が見えた。nice!な気分である。小・中学からの仲間達(中でも私とItohshiは幼稚園から高校まで一緒)と熱海の温泉でゆったりと夜空を眺める。最高の気分だった。かったるい仕事のことなど忘れて、のんびり夜空を見上げることがたまには必要であると実感した。
 さて、部屋に帰り、明日の計画を立てる。
「港から船が出ていたろう?あそこから初島に渡れるらしいぞ」
「熱海の梅園も見頃だそうな・・・・」
 色々な意見が出たが、誰も足を踏み入れたことが無い『初島』に行ってみる事となった。

 そして夜が明けた。

『ホテル大野屋の窓から撮影』
 いつに泣く早起きしてしまった私。窓の外を見てみるとすでに朝日が昇っている。
「もっと早起きするんだったな・・・」
 そんなことを考えながら一人窓辺で一服。次に起き出して来たザワマツをいざなってローマ風呂へ。*ローマ風呂の中は全裸の男達で賑わっているので写真撮影は無理です。御了承ください。
 朝っぱらから広大な風呂に入り温泉を満喫、部屋に戻るとNOBが目覚め、
「なんだよ、風呂に行くなら誘ってくれよ・・・・」
 と言っていたが、ねぼすけは置いていくのが我等のやり方。


 朝飯はもちろん干物が出た。朝飯を食ってチェックアウトしたら、初島に渡る。初島はどんなところで何があるのか・・・?話によると、
「なんにも無いよ・・・」
 だ、そうだが、どうだろうか?

 つづく


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熱海旅行その4 [旅日記]

 宿に戻った私は素早く浴衣に着替えた。そしてだれているItohshi達をうながしてローマ風呂へと向かった。
 ローマ風呂はここ熱海では有名らしい。旅に出る前に行きつけの居酒屋の主に、
「熱海に行ってくる。なんでもローマ風呂てぇのがあるらしい・・・」
 そう言うと、
「大野屋?」
 そう聞き返してきた。居酒屋の主も子供の頃行ったことがあるらしい。
 
 我々はローマ風呂の入り口に立った。両側にはアザラシのようなそれでいて豹のような彫刻が並んでいる。
「うーむ、ローマだ・・・」
 入り口を入ると広い脱衣所、何でもこのローマ風呂、300人を収容できるというから驚きだ。なにやらポスターが張ってあるから見てみると、映画『おもひでぽろぽろ』のワンシーンにこのローマ風呂が登場したということが書いてあった。
「へー、そんなシーンがあったかな・・・」
 脱衣所で浴衣を脱ぎ去り、いざ風呂へ。
「むう、これは広いな」
「ローマだ・・・」
 広い風呂場の中央にはアウグストゥスの像、両サイドにも彫刻が置かれている。柱もローマの宮殿を思わせる。(と言ってもローマには行った事が無いですけど・・・・)入り口と同じ高さに湯船が一つと、打たせ湯、サウナ、水風呂、全身シャワー、洗い場がある。入り口から左側には緩やかな階段があり、そこを下りるとそこにも湯船と脱衣所がある。
 私とT坊は階段を下り、まずは洗い場にて旅の汗を流して、湯船へ。
「枝がさわります・・・・」
 一声かけて湯船に入った。T坊が言うにはこの一言が江戸の風呂屋のマナーだったと言う。
 広々とした湯船からアウグストゥスの像を見上げるとローマな気分になってくるのだった。
 湯船を満喫したら今度は打たせ湯に入ってみた。天井から細く落ちる湯の真下に立ってみる。思ったより衝撃が強いがだんだん気持ちよくなってくる。肩を打たせたりすればマッサージ効果があるだろう。
「おい山刃斎!このシャワーを使ってみろ!」
 T坊が私を呼んだ。
「どれどれ・・・」
 全身シャワーは両サイドに3~4個のシャワーが横向きについているシャワー室である。正面のボタンを押してしばらくすると両側からシャワーが吹き出す仕組みになっていて、これも全身のマッサージに効果がありそうだ。
 私はシャワーの間に立ち、ボタンを押した。しばらくすると両側からシャワーが噴出してきた。
「ほう・・・・」
「駄目だなそれじゃ、横を向いてみろ・・・・」
「なにぃ?」
 私は言われたとおりに横を向いてみた。
「ゥワーオ!!」
 勢い良く噴出するサイドのシャワーが私の股間に当たり、強烈な衝撃を与えた!
「な、すごいだろ?」
「ああ・・・びっくりした!」
 私とT坊はもう一度ローマの湯船を楽しみ、のぼせないうちに上がった。だが、Itohshi、NOBの二人はまだ出てこない。おそらくサウナで我慢大会でもしているのだろう。
 私とT坊は自動販売機で缶ビールを買うと部屋に戻った。

 この旅は4人でスタートしたが、どうしても仕事を休めなかったザワマツが夜7時頃に追いかけてくる予定である。食事の時間を遅らせてもらい、ザワマツを待つことにしておいた。そして、ほぼ時間通りにザワマツがやってきた。
「ご苦労!早速飯にしよう!」

 こうして第一夜の宴会が始まったのであった。

 

 ザワマツはご苦労なことに職場から直行。食事を終えて一服したらひとっ風呂浴びに行こうぜ。次はどこの風呂に入ろうか?露天風呂なんかいいかもな・・・。


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熱海旅行 その3 [旅日記]

 ちょっと間が開いてしまいましたが、そんなのはいつもの事。ソネットフォトなど見ながらゆるりとお待ちください。


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熱海旅行その2 [旅日記]

 私達は熱海駅からタクシーに乗り込み、宿泊予定のホテル『大野屋』へ向かった。当初、宿泊する宿は2つに絞られていた。一つはこの大野屋。もう一つは『サンミ倶楽部』というホテル。検索したItohshiのお勧めは『サンミ倶楽部』であったが、予約が一杯でとることができなかった。連休だし、熱海の梅園は今が盛りだということもあったので仕方ない。


『ホテル大野屋』 

 見た感じ結構歴史がありそうなホテルだ。ここの名物『ローマ風呂』は、
「知る人ぞ知る・・・」
 ものだと言う。
 早速チェックインして荷物を置いて一服。しばらくすると女中が現れ、茶を入れつつ風呂などの説明を始めた。
「当ホテルにはローマ風呂、花の風呂、露天風呂がございます。男風呂と女風呂は時間によって入れ替えとなっております。今の時間は花の風呂となっております」
 時間表を見てみると、ローマ風呂は午後の4時からとなっていた。まだ1時間ほど間がある。ItohshiやNOB、T坊は茶をすすりながらのんびりしていたが、私は付近を散歩してくることにした。この辺りで有名な『熱海桜』が咲いているという情報を得たからだ。
「ちょっくら、散歩してくるぜ」
「お、早速撮影か?」
 この旅に私が持っていった荷物は金とカメラだけである。着替えのパンツ1枚持っていかなかった。
一泊だし、浴衣があるし、まあ、いいでしょ。

 宿を出ると目の前は熱海海浜公園。ここに熱海桜が数本植えられていた。暖かい日差しの中、ブラブラと熱海港に向かって歩いていった。


 
 熱海桜はもう満開で、戯れるメジロたちが飛び交うたびに少しずつ花びらが舞っていた。

 公園を抜け、港に出た。ここから大島や初島に向かう船が出ているようだ。辺りを見回してみると釣りをしている人がいる。
「何が釣れるのかな?」
 私の興味を引いたことは言うまでも無い。私の足は自然と釣り人たちの方へ向かうのであった。


 つづく






  


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熱海旅行その1 [旅日記]

 2月11日から一泊で熱海に行ってきました。その模様を数回に分けてお伝えします。

 私達は毎年2月に温泉旅行を企画している。静かな2月にゆったり、たっぷり、の~んびりと温泉を楽しもうというわけだ。幹事は毎年持ち回りである。一年間毎週1000円くらいずつ積み立てておいて、それを旅行の費用に当てる。集金係も持ち回りである。
 今年は熱海に決定。幹事のItohshiが宿をとった。

 当日の朝は11時30分に蒲田駅に集合ということになった。Itohshiは早めに駅に着いてみんなの切符を購入。私、NOBは時間通りに到着した。だがあと一人、T坊の姿が見えない。
「どうしたんだ?」
「まだ寝ているんじゃないか?」
「置いていくか・・・」
「電話をしてみなよ」
 ItohshiがT坊に電話をしてみる。
「あ、もしもし?今どこにいるの?・・・!な、なにっ!」
 Itohshiが振り向くとマクドナルドからT坊が出てきた。腹がすいたので早めに来てマクドナルドで軽食を摂っていたそうだ。
「なーんだ、一番乗りはT坊だったか」
 我々は電車に乗り込んだ。

 蒲田駅から一駅で川崎駅に着く。ここで東海道線に乗り換えて熱海を目指す。1時間半もあればついてしまう。
 川崎駅で崎陽軒の駅弁とビールを買い込み、グリーン車に乗り込んだ。席に着いたらすぐさまビールを開ける。つまみはもちろん崎陽軒のシュウマイである。

『Itohshiの昼飯:崎陽軒のシュウマイ30個』

 時刻はちょうど12時。お昼時である。天気も良い。窓の外を眺めながらやるシュウマイとビールは最高。旅はこうでなくっちゃ。
 私のメニューは崎陽軒のシュウマイ15個入りと崎陽軒の幕の内弁当。そしてビールが2本。NOBは6個入りのシュウマイと弁当。そしてビール。Itohshiは崎陽軒のシュウマイ30個!T坊はマックを食ったので無し。
「崎陽軒のシュウマイは美味いなぁ・・・」
「いつまでも食い続けていられそうだよ」
「こうしているとあっという間についてしまうな・・・」
 等と話しているうちに本当にあっという間に着いてしまった。


『熱海駅』


『家康の湯』
 さすが熱海。駅前にはいきなり温泉が湧いていて、足湯が設けられている。旅行者達が足を浸す。

「さて、どうするか。タクシーで宿まで行くか・・・」
 Itohshiが予約した宿の名は『大野屋』。ローマ風呂で有名だという。ローマ風呂一体どんな風呂なのだろうか・・・?

 つづく


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ツール・ド・おきなわ2006 最終回 [旅日記]

 ツール・ド・おきなわ旅行記も今日で最終回です。ご覧になってくださった皆様まことにありがとうございます。


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ツール・ド・おきなわ2006 Ⅷ [旅日記]

 昨晩は友人の家に集まり『泡盛ぱーちー(パーティー)』ロックでガンガン飲んだもんだからまだ酔っ払ってます。なのに今夜も忘年会。身体が持つかな?

 

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